天保二朱判金(てんぽうにしゅばんきん)は前回の元禄金から100年以上経った、天保3年~安政5年(1832年~1858年)に鋳造された貨幣で、価値は一両の8分の1、二分判金の半分です。
目次
天保二朱判金の相場の価値価格の評価はどのくらい?
発行枚数が1億3万9,600枚と非常に多いため、3,500円~7,000円とかなり安価な値段で取引されています。
ただし、表と裏の文字が逆になっている「逆打ち」が存在しており、その場合は3万5,000円~8万円と、やや価値が上がります。
天保二朱判金の作られた時代は?
天保3年~安政5年(1832年~1858年)に鋳造された貨幣です。
天保二朱判金の重さと大きさ
サイズはばらつきがありますが、縦が約13mm、横が約7mmで、重さは1.62gです。
天保二朱判金の使われている素材(材質)は?またその含有量(品位)は?
「天保二朱判“金”」と呼ばれていますが、金は298(29.8%)、銀は702(70.2%)と、銀の含有量がとても多くなっており、金品位は48%も削減されてしまいました。このことから、海外では「天保二朱“銀”」と呼ばれることもあります。
「文政時代の一朱金が小さすぎる」との声を受けて発行されましたが、品位は高くなったものの、重さは一朱金とあまり変わりませんでした。
古銭まにあ
当時は一分よりもさらに少額な二朱金のほうが使い勝手が良いとされ、庶民から長く使われたこともあり、小判よりも多く発行されました。
天保二朱判金の特徴・ポイントは?
表面の上部には扇枠の桐紋と、その下に「二朱」の文字が、裏面には「光次」の名と花押が刻まれています。
古銭まにあ
造りが同じ万延二朱判金と区別するために「古二朱」とも呼ばれています。
まとめ
こちらの古銭はあまり高値ではありませんが、中には高額で取引される品もあります。
もしお手元に古銭がありましたら、一度鑑定士に査定をお願いしてみてはいかがでしょうか。
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