万延二朱判金(まんえんにしゅばんきん)は万延元年~明治2年(1860年~1869年)、つまり江戸時代最後に鋳造された金貨です。
古銭まにあ
明治2年まで造られていたのは、明治に入っても数年の間「明治二朱金」として使われていたからです。
目次
万延二朱判金の相場の価値価格の評価はどのくらい?
天保二朱判金ほどではないですが、2,512万枚と鋳造量がやや多いため、現代では4,000円~1万円で取引をされています。
ただし、表と裏の文字が逆さになっている「逆打ち」が存在しており、その場合は4万円~9万円と多少価値が上がります。そのため、まとめて売る人が多いようです。
万延二朱判金の作られた時代は?
万延元年~明治2年(1860年~1869年)、つまり江戸時代最後に鋳造された金貨です。
万延二朱判金の重さと大きさ
サイズは、縦が11.5mm、横は6.5mm、重さは0.75gと非常に軽く小さいです。
万延二朱判金に使われている素材(材質)は?またその含有量(品位)は?
主に金と銀で出来ており、金は229(22.93%)、銀は771(76.73%)と天保金よりもさらに銀の含有量が増えています。
天保二朱判金と同じく使い勝手が良かったものの、あまりの小ささで無くしたり落としたりする人が多く、あまり人気がありませんでした。
万延二朱判金の特徴・ポイントは?
一見造りが同じな天保二朱判金と区別するために「新二朱」とも呼ばれています。
表面の上部に扇枠の桐紋と、下部に「二朱」の文字が、裏面には「光次」の名と花押が刻まれています。見た目は同じですが、大きさや重さが全く違い、万延二朱判金(重さ0.75g)は、天保二朱判金(重さ1.62g)の半分の大きさしかないため、一目見れば見分けがつきます。
まとめ
もともとたくさん発行されているため取引額は少額ですが、鑑定書がないとより一層価格が下がってしまいます。
状態が悪くても1,000円以上の価値にはなりますので、まずはきちんと専門の鑑定士に査定を依頼しましょう。
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