それ以前に通用していた「元禄小判」が金の純度を下げて大きさを保った小判であったことに対し、「宝永小判」は金の純度を「慶長小判」と同程度に保つ代わりに小型化することで流通量を確保しようとした小判です。
古銭まにあ
当時は金の流通量もだいぶ衰退していたため、苦肉の策で鋳造した小判とも言えます。
目次
宝永小判の相場の価値価格の評価
現在の相場は120万円~となっており、現代でも人気の高い小判の一つです。
なお、偶然大吉の場合でさらに上品と判断される宝永小判は450万以上の価値もあるようです。
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「宝永小判」の総発行枚数は『吹塵禄』によると11,515,500両とされています。
宝永小判が作られた時代
「宝永小判」は1710年(宝永7年)、江戸幕府6代将軍・徳川家宣の時代に鋳造された小判です。
宝永小判に使われている素材(材質)とその含有量(品位)
金と銀が素材です。品位は金は834に対して銀が166です。
宝永小判の重さと大きさ
大きさは縦60mm×横30mm前後、重さは9.34gです。
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これまでの小判に比べてかなりの小型化・軽量化となっています。
宝永小判の含有量・品位
「元禄小判」によるインフレを改善しようと鋳造された「宝永小判」でしたが、純度を上げたものの質量を軽量したことで小判1枚分の金含有量は減ってしまいました。
その結果、更なるインフレを起こし人々の生活を圧迫することになります。インフレ対策にはあまり効果を表せなかった「宝永小判」ですが、小型であったことが民衆にうけ、その後も幕末まで長く重宝されていきました。
古銭まにあ
小さくて軽い小判は持ち歩きやすいですよね。
宝永小判の特徴・ポイント
背に「乾」も極印が有ります。別名は乾字小判とも言います。
まとめ
偶然大吉の場合は450万以上の価値もあり得る宝永小判。
古銭好きには1つ所持したい小判ですよね。
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