文政南鐐一朱銀(ぶんせいなんりょういっしゅぎん)は、文政12年~天保8年(1829年~1837年)に鋳造された一朱銀、つまり銀貨です。
古銭まにあ
貨幣価値は、一朱銀16枚が小判1両に相当します。
目次
文政南鐐一朱銀の相場の価値価格の評価はどのくらい?
鋳造枚数はかなり多く、1億3,991万4,768枚発行されているため、現在では1万2,000円~2万5,000円で取引されています。
表と裏の文字が逆さになっている「逆打ち」が存在しているようですが、数はごくわずかですので、その場合は高値になることが予想されます。
文政南鐐一朱銀の作られた時代は?
文政12年~天保8年(1829年~1837年)に鋳造されました。
文政南鐐一朱銀の重さと大きさ
長さは縦約16.4mm、横約10.1mm、重さは2.63g(0.7匁)です。
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二朱銀が7.5gでしたので、半分以下になってしまいました。
文政南鐐一朱銀に使われている素材(材質)は?またその含有量(品位)は?
主に銀で出来ており、銀が989(98.95%)、その他が11(金0.14%を含む)です。
文政7年から利用された文政一朱判金は、金品位が低かったためとても不評で、あまり流通しませんでした。
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そこで、改めて南鐐(良質の銀)を素材とする文政南鐐一朱銀が発行されました。
文政南鐐一朱銀の特徴・ポイントは?
南鐐二朱銀と同じで、額面である「一朱」と刻まず、「以十六換一兩(16枚で小判1両に交換できる)」という文字が刻まれています。
一朱銀は3種類あり、中でも文政南鐐一朱銀を「古一朱」、あとのものを「新一朱」と呼ぶこともあります。
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書体が数種類あります。
まとめ
状態によっては安くなってしまうこともありますが、きちんど鑑定書がついていれば前述の値段で売れるかもしれません。
実物をお持ちの方は、ぜひ一度鑑定士に査定を依頼されてはいかかでしょうか。
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