安政二朱銀(あんせいにしゅぎん)は、安政6年(1859年)のごくわずかな期間に鋳造された一朱銀、つまり銀貨です。
目次
安政二朱銀の価値価格の評価はどのくらい?
鋳造枚数は70万6,400枚と少なく、現在では15万円~33万円で取引されています。
また、「座」の縦棒が長い「長柱座」や、表裏の文字が逆さになっている「逆打ち」がわずかに存在しており、その場合は更に価値が上がるでしょう。
安政二朱銀の作られた時代は?
安政6年(1859年)に鋳造されました。
安政二朱銀の重さと大きさ
サイズは、縦約28㎜、横約18㎜とかなり大きく、重さは13.62gです。
安政二朱銀に使われている素材(材質)は?またその含有量(品位)は?
主に銀で出来ており、銀が845(84.76%)、その他が155(金0.4%を含む)です。
安政6年(1859年)の横浜港の開港に備えて貿易用に鋳造されたことから、「貿易二朱」とも呼ばれています。
しかし、大きいだけで小型の一分銀の半分の額面価値でしか使えなかったことから「バカ二朱」とも呼ばれてしまいました。
古銭まにあ
また、一度1ドル銀貨を二朱銀と引き換え、さらに一分銀に両替しなければ使えなかったため、外国人大使から強い抗議を受けることとなり、安政二朱銀はわずか22日間しか使われませんでした。
安政二朱銀の特徴・ポイントは?
表面に額面である「二朱銀」の文字が、裏面には「銀座常是」の文字が刻まれていることが特徴です。
この「銀座常是」は当時幕府公認で銀貨を鋳造していた「銀座」と、銀材の改役である「常是」の許可が下りているという意味です。
まとめ
安政二朱銀も異なる字体が複数あるため、よく知らないと判別は難しいでしょう。
しかし、希少なものほど価値は高くなりますので、一度専門の鑑定士に査定を依頼してみてはいかかでしょうか。
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