庄内一分銀(しょうないいちぶぎん)は、天保8年~安政元年に鋳造された天保一分銀の表面に、「庄」の極印を刻んだ一分銀です。
古銭まにあ
慶応4年(1868年)に出羽庄内藩(鶴岡)のみで鋳造された、今も謎の多い銀貨です。
目次
庄内一分銀の相場の価値価格の評価はどのくらい?
書体が数種類あり、「分」の字が跳ねている「跳分」なら3万5,000円~7万円、「跳分長柱」なら15万円~33万円で取引されています。
古銭まにあ
普通の字であれば1万8千円~3万円になります。
庄内一分銀の作られた時代は?
慶応4年(1868年)の5月20日(7月9日)~6月15日(8月3日)に打印されました。
庄内一分銀の重さと大きさ
重さは8.66gです。
庄内一分銀に使われている素材(材質)は?またその含有量(品位)は?
ほとんど銀で出来ており、銀が991、その他が9です。
庄内一分銀の特徴・ポイントは?
なぜ「庄」の字が刻まれたかというと、安政一分銀(新一分銀)が発行されたものの、古一分銀よりも銀品位の低いものでした。
そのため、出羽庄内藩では反対運動が起こり、藩内の経済が混乱したため、酒田と鶴岡にて打印されました。
「庄」の極印が打たれたのは、他の藩からの入ってくる質の悪い安政一分銀と区別するためだったと言われています。
打数は酒田で推定30万両、鶴岡で推定13万両と言われ、それぞれ裏面に刻んだ極印が違います。
古銭まにあ
その極印がどちらで打たれたものなかのは、未だにわかっていません。
まとめ
古一分銀の発行高は約2,000両(8,000万枚)ですので、そのうちの庄内一分銀は約2%となるため、とても貴重な古銭です。
一般に出回るのはほとんどが普通の品で、その他の種類はほとんど出ていないと言われています。
非常に価値がありますので、一度鑑定士に鑑定をお願いすることをおすすめします。
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