宝永一分判金(ほうえいいちぶばんきん)は、宝永7年~正徳4年(1710年~1714年)に鋳造された一分金、つまり金貨です。
目次
宝永一分判金の相場の価値価格の評価はどのくらい?
偽物が多く流通しており、通常のものは10万円~30万円で取引されています。
表と裏で上下が逆さまになっている『逆打ち』タイプが存在しており、その場合は35万円~80万円と価値が高くなります。
宝永一分判金の作られた時代は?
宝永7年~正徳4年(1710年~1714年)です。
宝永7年(1710年)4月15日から流通されました。
宝永一分判金の重さと大きさ
サイズは縦15.4mm×横9.0mmと小さく、それに伴い重さは2.33gととても軽いです。
宝永一分判金に使われている素材(材質)は?またその含有量(品位)は?
金と銀で出来ており、品位は金834、銀166です。
当時は金の産出が衰退しており、大きさを今までより小さくすることで品位を上げようと試みましたが、結果金の含有量は少なくなってしまいました。
これは相次いだ自然災害による出目獲得の必要性もその背景の一つでした。金は83.40%、銀は16.55%、その他は主に銅、鉛、イリジウムなどで0.05%です。
宝永一分判金の特徴・ポイントは?
表面は上部に扇枠の桐紋と中央に「分一」の額面、下部に桐紋が刻まれ、裏面には光次(花押)の極印と右上に年代を表わす「乾」の文字が打たれているのが特徴で、この文字により宝永一分半金は「乾字一部判」と呼ばれる場合もあります。
まとめ
本来は現存数が少なく、希少価値が高いため高価買取が期待できる金貨ですが、前述したとおり偽物も多く流通しているため、ネットオークションなどで買い取ってもらうのはリスクが高そうです。
鑑定書がないものは安くなってしまう可能性もあります。きちんとした古銭の専門買取業者に依頼して鑑定してもらったほうが良いでしょう。
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