表面上部は扇枠の桐紋、下部に桐紋、中央に「分一」の文字が打たれています。
裏面右上の年号である「元」という文字が特徴の金貨です。 「元字一分判」と別名で呼ばれることもあります。
元禄一分判金は発行期間がとても短く、現在数が少ないため、レアな金貨とされています。 エラーコインとよばれる上下が逆に打たれているものは、逆打ちといって、とても希少で高額で取引されています。
目次
元禄一分判金の相場の価値価格の評価はどのくらい?
10万~25万程度 逆打は希少品となっていて高額で取引されています。
元禄一分判金の作られた時代は?
元禄8年~宝永7年(1695~1710)。
元禄一分判金の重さと大きさ
重さは4.46gです。 長径は約16.6㎜×10.0㎜です。
元禄一分判金に使われている素材(材質)は?またその含有量(品位)は?
金と銀で作られています。 品位は金564・銀436です。
元禄一分判金の特徴・ポイントは?
慶長一分判金に続いて徳川綱吉の時代に人口の増加や、経済の発展から通貨が不足し始めた為 発行された金貨です。
金の比率が慶長一分判金と比べると低く、状態によっては銀色が多いものも存在します。 品位が下がった理由としては、耐久性などの改善目的とも、佐渡金山の産金の衰退や金銀の海外流出とも言われています。
裏面の「元」の書体には長元と短元の2種類があります。 長元は最後の跳ねの部分が長く、短元は短くなっています。 短元の方が高額となっています。
まとめ
元禄時代は江戸幕府4代将軍綱吉の治世で、武力で物事を解決しようとする「武断主義」から、文官による「文治主義」に移行し学問や芸術などが発展し、幕府の支配体制が安定していた時代でした。
この時代は農業、経済も発展したとされ、元禄文化と呼ばれています、人形浄瑠璃や浮世絵、歌舞伎など様々な娯楽も生まれたのもこの時期でした。
そんな華やいだ文化の発展を背景に発行された金貨となっています。
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