文政一分判金は、元文一分判金の次、文政2年(1819年)に発行が開始された一分判金です。
元文一分判金によって財政難を脱した政府が、改めて財政難に陥った際に、改鋳利益のために作られたのが文政一分判金です。
また、80年以上使用して劣化した元文一分判金から、貨幣を刷新するという意味合いもありました。使用された期間は、およそ9年と非常に短いです。
目次
文政一分判金の相場の価値価格の評価はどのくらい?
通用年数こそ短いものの、発行された量が多いため、現代では2万5千円~6万円程度で取引されています。
古銭まにあ
逆打ちであれば、10万円を超えることも珍しくありません。
文政一分判金の作られた時代は?
文政2年(1819年)~文政11年(1828年)に製造された一分判金です。
文政一分判金の重さと大きさ
15.0mm×9.0mmで、元文一分判金からひと回り小さいサイズとなっています。
重さは3.27gと、元文一分判金と大差はありません。
文政一分判金のに使われている素材(材質)は?またその含有量(品位)は?
金と銀が素材です。品位は金が560、銀が440です。
古銭まにあ
製造コスト削減で利益を出すために、金の品位は元文一分判金よりも下がっています。
文政一分判金の特徴・ポイントは?
年代を表すために「文」の刻印が隅にありますが、元文一分判金と区別するために、楷書体ではなく草書体が使用されています。
そして、「草文一分判金」「新文字一分判金」という別名があります。
まとめ
文政一分判金は、元文一分判金と非常に似ています。
そのため、一般人では判別が難しいです。
さらに、状態によって価値が変わります。したがって、手元に文政一分判金がある場合は、一度専門家の鑑定を受けた方が良いでしょう。
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